それは、「両親の命の下に自分は生きている」かもしれないですし、「親友の命に自分の命が生きている」かもしれません。
原作は乙一という作家です。ちょっと、暗く怖い雰囲気の小説を書く作家ですが、この映画では、基本の筋は同じですが終わった時に心の中に心地よさが残ります。
自閉症気味でクラスメイトとも話さない女子高生の頭に、直接電話がかかってきます。ある意味SF的ですが、SF要素は、最後のハラハラする部分への伏線です。
つながった頭の電話の相手は、耳も聞こえず話せない青年です。しかし、彼はそのハンディも気にせず明るく生きています。(原作ではハンディのない青年ですが、この映画ではハンディが「きみにしかきこえない」という題名に2つ目の意味を与えています)
ある日、二人は会う事になりその待ち合わせ場所で、彼女は交通事故に合いそうになり、その場にギリギリ到着した彼が犠牲になってしまうというあらすじです。(このあらすじ以上の内容がありますので、、ネタバレではありません)
悲しいはずの内容ですが、それを超える感動がその後にあります。是非観てください。生きる力を思い出す映画です。
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